無線/高周波

デジタル無線機_規格

デジタル無線機の規格について調べたので、メモ書き。

DMR(Digital Mobile Radio)

・ETSI(欧州の標準化団体)にて策定された規格
・規格書は一般に無料公開されている。ETSIホームページ。
 ETSI TS102 490 (Tier1)
 ETSI TS 102 361 (Tier2/3)
・4値FSK
・CH幅 : 12.5kHz帯域
・TDMA(Time Division Multiple Access)
・タイムスロットは通常 30ms
・1CHを2つのタイムスロットに分割して使用
  ⇒ 双方向通話が可能
・階層(Tier)が3つある
 (a)Tier1 : ライセンスフリー(特定小電力)
 (b)Tier2 : レピータを使用したコンベンショナルシステム
 (c)Tier3 : トランキングシステム
・音声コーデック : AMBE+2 (Tier1~3)

P25

・主に北米、オーストラリア、ニュージーランドの公共安全システムで採用
・APCO(Association of Public-Safety Communications Officials-International)で策定
・規格書は有料であるが、一般の個人でも入手可能。TIAホームページ。
 TIA-102
・Phase1とPhase2がある
・C4FM(4値FSKの一種)

 (a)P25 Phase1
 ・FDMA
 ・CH間隔 12.5kHz
 ・音声コーデック : IMBE

 (b)P25 Phase2
 ・TDMA
 ・CH間隔 12.5kHz
 ・音声コーデック : AMBE+2

NXDN

・北米を中心に一般業務用に使用されている
・NXDN Forum(アイコム、JVCケンウッドが中心)にて標準化
・FDMA
・CH幅は 6.25kHz および 12.5kHz
・4値FSK
・誤り訂正技術を備えている
・コンベンショナルシステム(Type-D : Direct)とトランキングシステム(Type-C : Control)のどちらも運用可
・音声コーデック : AMBE+2

TETRA

・おもに欧州で採用
・公共安全システムで採用
・ETSI(欧州の標準化団体)にて策定された規格
・規格書は一般に無料公開されている。ETSIホームページ。
 →ETSI EN300 392
・π/4 DQPSK
・TDMA(Time Division Multiple Access)
・CH間隔 25kHz
・1CHで4スロット
・基本的にトランキングシステム
・音声コーデック : ACELP

dPMR

・ETSI(欧州の標準化団体)にて策定された規格
・4値FSK
・FDMA
・CH幅 : 6.25kHz
・DMRと階層(Tier)と同様に、Modeが3つ定義されている。
 (a)Tier1 : ライセンスフリー(特定小電力)。446MHz帯で、500mW。
 (b)Tier2 : コンベンショナルシステム
 (c)Tier3 : トランキングシステム
・Tier1に対応した規格がdPMR446、Tier2/3に対応した規格がdPMR
・音声コーデック : AMBE+2

PDT(Public Digital Trunking)

・中国で策定している公共・業務向けの狭帯域デジタル・トランキング無線規格
・CH幅 12.5kHz
・FDMA
・トランキングシステム
・音声コーデック : AMBE系(中国独自拡張?)

用語の補足

Conventional コンベンショナル

・A班はCH1、B班はCH2というように、利用者とチャンネルが固定の無線運用方式
・利用者が少ないときはこちら
・簡易無線

Trunking トランキング

・チャンネルの割り当てが自動・動的に行われる
・中継器に「制御装置」が接続 もしくは 内蔵
・流れは下記の通り
 端末は制御CHで待受
 ⇒PTT押すと、端末から制御CHへ通話要求
 ⇒制御装置は空きCH(通話用CH)を探す
 ⇒制御CHで通話用CHを各端末に一斉通知
 ⇒関係する端末だけ通話用CHに移動して、音声通信開始
 ⇒PTTを話すと、すべての端末は制御CHに戻る